メトロポリタン美術館展(新国立美術館)

新国立美術館で開催中の「メトロポリタン美術館展」に行ってきました。

2月9日から5月30日までの開催、

こういう長期間の展示会は「行こう行こう、そのうち行こう」と思っているうちに

気が付くと終わってしまう事が多いので間に合って(?)良かったです。

 

チケットは前日までオンライン購入可、当日券は空きがあれば購入可能だそうです。

先日東京国立近代美術館で「鏑木清方展」を見た時

観覧料:一般1,800円で他の展示室も見れたのでとってもお得な感じがしました。

そのせいもあって「メトロポリタン美術館展」のみで2,100円、

そのチケットの提示で他の企画展のチケットが100円引きになるそうですが

なんだか割高な感じがしました。

公的機関でこれだと、日本の美術館の敷居が高いのは仕方がないなと思います。

 

作品は65点、サブタイトルが「西洋絵画の500年」という事で

ルネサンステンペラ画、1400~1500年代の作品から始まりましたが、

色彩のまあ綺麗な事!あまり劣化が感じられませんでした。

さすが大事に管理、保管されてきたんだと、

これだけでも博物館、美術館の意義ってありますね。

宗教画から肖像画や庶民が描かれるようになり風景画も登場、

作品自体のサイズも大きなものとなり迫力、重厚感がありました。

使っているフレームが木彫りのような装飾のせいもあるかもしれません。

図鑑やオンラインで見た事のある作品もありましたが、

やはり実物は思っていた以上に描写が精密で色彩がとにかく美しいです。

中でも特に好きになった作品4点はポストカードを購入しました!

 

*ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー /
 ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の前廊から望む1835年頃

 --  ものすごく綺麗な作品でした。繊細で華やかで好きな作品です。


ポール・セザンヌ  / ガルダンヌ 1885–86年

 -- 全体にベージュっぽい色合いで角ばった建物群の上にザクザクっと

   水色と白で描かれた空なのか雪が残る山なのかわかりませんが

   その雰囲気がとても好きです。   

   
フィンセント・ファン・ゴッホ / 花咲く果樹園 1888年 油彩/カンヴァス

 -- 独特のカクカクした線、面を埋める線が遠目からも

  「ゴッホだ、、」と存在感がありました。


クロード・モネ / 睡蓮 1916–19年

 -- サイズが大きく(130.2×200.7cm)複雑で美しい色彩と抽象的な表現が

   なんとも言えない存在感。最後にゆったりと展示されていました。

 

こうして見ると現代に近くて風景画が好きな事がよくわかるセレクトですね。

他にも一度見てみたかったジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「女占い師」

(洋服の模様や装飾とか細かくて綺麗だった)やカラヴァッジョの「音楽家たち」

(カラヴァッジョ本人が描かれているそうですがお口ポカーンな表情が気になる)、

フランソワ・ブーシェ「ヴィーナスの化粧」(ふわふわロココ!)、

オノレ・ドーミエ「三等客車」(なぜ一部分に輪郭線?)、

エドガー・ドガ「踊り子たち、ピンクと緑」(好きな配色!)など

とても見応えのある展示でした。

 

そうそう、展示室内の順路がわかりにくかったです。

最後の部屋はどこから行くのかわからずグルグル回って

係員の人に聞こうとしていたところ

同じように迷った女性二人組も係の人に聞いていました。

 

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外の大き目の看板。これの左側にはダミアン・ハースト展の看板がありました。

 

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立派な建物。全貌は巨大過ぎて写せず。

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建物を出て出口に向かう途中。曇っていたせいで意図せずモノクロ風に、、