特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」(東京藝術大学大学美術館)

過ごしやすい季節になり、そろそろ美術展に足を運びたくなりました。
今日は東京芸大美術館の日本美術展へ。

 

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教科書などによく載っている狩野永徳の国宝「唐獅子図屏風」も見たかったのですが
8月初旬からの開催で途中展示替えがあったため、残念ながら出会えず。
それでも珠玉の美術品がこれでもかと並んでいたことは間違いありません。

全面が蒔絵や貝飾りで作られ金具もひとつひとつ透かし模様になっている棚や
蓋を開いた裏側まで綺麗な模様が入った硯箱や花瓶などの調度品、
花模様が入った料紙に書かれた漢字仮名文字など
細部まで神経がゆきとどいた美しい品々を見ることができました。
絵画だけではなく生活の中で、ほんの小さなものであっても花や小鳥や蝶で飾り
美しいものを取り入れて愛でるのが日本なんだなと思いました。

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絵画も本当に素晴らしかったです。
円山応挙「牡丹孔雀図」、伊藤若冲の「動植綵絵」10幅(芍薬群蝶図、梅花小禽図、向日葵雄鶏図、紫陽花双鶏図、老松白鶏図、芦鵞図、蓮池遊魚図、桃花小禽図、池辺群虫図、芦雁図 ※掛軸は1幅/いっぷく、2幅/にふく、、と数えるのですね)、西村五雲「秋茄子」、星野蝉水「月に亀図」が特に印象に残りました。

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上に挙げた作品は全て掛軸ですが、サイズが大きいのでとても迫力がありました。
伊藤若冲は良い意味でとんでもない、、ですね。
江戸時代中期、いまから200年以上前に描かれたなんて信じられないくらい現代的、緻密で明瞭、鮮やかな色彩。大らかで大胆な墨絵の作品も良いですが、今回の展示作品の迫力には言葉を失いました。

コロナの制限が緩和されてきたこともあって、かなり混雑していましたが
大好きな日本の美術品を見ることが出来て良かったです。

 

秋分の日」の祝日で国旗掲揚