展覧会 岡本太郎(東京都美術館)

東京都美術館で開催中の「展覧会 岡本太郎」に行ってきました。

土曜日でしたが正午頃だったこともあり、混雑もなくゆったり鑑賞できました。

taro2022.jp

 

岡本太郎さんと言えば子供の頃、テレビで「芸術は爆発だ!」などと言っている変わったおじさん?大阪の「太陽の塔」を作った人、程度の認識しかなかったのですが、ここ最近になって彼の絵画作品を目にする機会があり、何とも言い難い、どう捉えたら良いのかわからない作品群をこの目で見ようと行ってきました。

まず、会場入口で上からぶら下がる作品「光る彫刻」、その下の目線の先には頬杖をついた丸い顔の「若い夢」。ここでもう圧倒されました。

「光る彫刻」(上) 、「若い夢」(右下)

「森の掟」

どう言ったらよいのか、、、前衛的?うまく当てはまる言葉が見つかりませんが、本当にすごい、というか凄まじい。

岡本太郎さんの言葉で「芸術は美しくあってはならない、心地良くないものが芸術」のような感じの事があったと思います。確かに綺麗なものでは決してない、じっと眺めているとガラスに爪を立てて「キィーキィー」と不快な音を聞かされたような、背中がザワザワして居心地の悪くなるような作品ばかりでした。でもそれこそが岡本太郎さんの芸術なのかもしれない、と素人考えでなんとなく納得できました。

絵画作品のほかにオブジェも数多くあり、単純に作品点数が多いと思ったのと、絵画もかなり大きな作品ばかりで、これらを生み出すだけのエネルギーがものすごく強い人だったんだなと感じました。

ノン(Non)

 

生命の樹 全景模型

「犬の植木鉢」
(夢に出てきそう、、、)

 

斬新で数多くの作品の中で「あっ」と思ったのが鉛筆デッサンで描かれた自画像の作品でした。とても柔らかく繊細なタッチで、画家のプライベートを見てしまったような気持ちです。

「自画像」

理解は、、たぶん出来なかったんだろうと思います。でも記憶には確実に残るであろう展覧会でした。